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お仕事・西村チーム打合せ など

稽古休日。

■日中は放送局で別仕事。小学生たちが放送番組づくりの体験をするプログラムのMCと、生徒たちが制作するときのスタッフの1パートの指導員。
この仕事が本当に僕の演劇力を鍛えてくれる。もの凄い集中力を要求されるのだ。同じチームのサッカーの試合に出来・不出来があるように、ちょっとしたことの良し悪しで時間内に収まったり大幅にタイムロスしたりする。毎回全力投球。今の僕にとっての「道場」だ。

子供は面白い。
嘘も本当もいっぱい持っているし、意識的か無意識かもコロコロ変わる。
子供と共同作業するには、どこから飛んでくるかわからないボールをトラップするみたいな反射神経が必要だ。「三人姉妹」もきっとそうあるといいのだろう。
どこから飛んでくるかわからない感情の事件に反応できる演劇的反射神経がほしい。

■夜はアゴラで青年団演出部・サラダボール主宰の西村くんと、アゴラWS研の西村チームプログラム作成のためのミーティング。
チームといいながらもうちのチームは常時参加出来るメンバーが僕ら2人だけ。がっつり向き合えるのと気楽にいられるのがいい。話をあっちこっちに飛ばしながら、2時間アイデアを作っては壊していく。
今つくっているプログラムは、演技が上手になるとか人間力が上がるといったものではないが、これに参加すると演劇を観たり作ったりするときに自分だけの楽しみかたがきっと増えますよ、というもの。膨らませては削り、ようやくプログラムがシンプルになった。何をやればいいかわかると、俄然やる気が出てくる。

今日印象的だった言葉。
「人間があたふたしている状況が面白い」「個人が必死にならざるを得ない状況を作れれば、たいていの演劇はもっと面白くなる」「観客の想像力の扉を広げながら、どこかで閉じることが必要」「演劇を知らない人に演劇の面白さを味わってもらうことをしたい」「問題を盛り込みすぎると韓国ドラマになってしまう」などなど。

■帰りの電車で「三人姉妹」を読む。いつもは全体を読むのだが、ちょっと習慣を変えて、ある役(自分の役ではない役)のセリフだけ全編通して読んでみた。
すると一緒に演じていたり全体を読んでいたときには判らなかった様々なものが味わえた。こんなこと考えてたのか! こんな状態なのかも! チェブトイキンの言ったことがこんな風に受け取られてるのかな!? など、発見や新たな仮説がたくさん出て、とても刺激的だった。
これはいろいろな役の立場に立って作品を捉えてみるという作業なのだが、考えて演出をやるときには必ずやっていることだ。俳優のときにはあまりやらなくなるのは、人様にぶざまな自分を晒せないという思いが先頭に立って、視野が狭くなるからなのだろう。
だいぶ馴染みになってきた「三人姉妹」だが、まだ新鮮に味わえるものがたくさんある。可能な限り食い尽くしたい。

■友人の演劇家(広島で活動する制作者)が、ブログで今ついている現場での感動する出来事を綴っているのを読んだ。痺れる。本気で挑むと、演劇はその分だけ応えてくれるのだなあ。本番が楽しみだ。
by blancbecbbkyamada | 2008-02-19 09:13

演劇活動(主に俳優仕事とワークショップ仕事)に関するブログです。今とこれから(あとたまに甘い過去)について、不定期に更新します。


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