山田宏平の今とこれから

「三人姉妹」稽古2日目

朝から雪。
KYWS(コーヘーヤマダワークショップ)の日だが、参加メンバーの交通事情等を鑑み、中止にする。
「三人姉妹」の舞台は寒い地域なので、
よい機会とばかりに朝から家のベランダで過ごし、雪の日の空気を体感した。

14時から稽古。本稽古初日に引き続き、1幕を組んでいく。
台詞は本稽古開始までの期間で全員ほぼ入っている。
荒く流しては曖昧な台詞の意味を問い、立ち位置や動ききっかけを設定していき、
最後に1幕を通してこの日の稽古は終わった。

今回のカンパニーは安心して演劇できるチームだ。
馴れ合いになる必要はないが、その場への警戒心や不安を解くことは作劇の大きな手助けになる。
それをわかっているメンバーなのだろう。
僕は全員と全くの初顔合わせだが、稽古場にいるのが既に苦でなくなった(これはとても大事なこと)。

一方でまだ舞台にいるときは居心地が悪い。これは僕の問題。
まだチェブトイキンという役に入れていない。
反射的・即興的にというより、その場その場の行き当たりばったりで対応してしまう。

人間がある瞬間に抱えている情報量と、
その場で起こった出来事への反応をすべく瞬時に判断するための情報量が、
日常生活のときに比べて圧倒的に少ない。

とりあえず今のテーマ
■場所を具体的にしていく。
家の中、外について、
どこに何があるかをはっきりさせ、好きな場所を探してみる。
■人物の印象を綿密にしていく。
家の人間、軍人たち、その他現在周りにいる人々について、
外見、声や話しかた、言動や行動を手がかりに、その人をどう思うかを仮定しておく
(これがないと起こったことへの反応がその場その場でいい加減に変わってしまう)。
■自分の体について明確にしていく。
身体能力、歩き方、病気はないか、体調の良し悪しをまず仮設定する。
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# by blancbecbbkyamada | 2008-02-04 02:25 | Comments(0)

土曜ワークショップ

東京北部にて、声優事務所出身者たちの演劇ワークショップ。
以前から見ているメンバーもいるが、このグループでは本日が初回。2時間半。

メニュー:
■王様マッサージ
■王様マッサージ(腕編、足編)
■Q&A
■Q&A(テンポを重視して)
■適切な距離を探しながらのQ&A(ステージ上と客席に分かれて、観客の距離・記者取材の距離など)
■稽古場のなかで好きな場所を探し、そこでのQ&A
■嫌いな場所を探し、そこでのQ&A

「何!? これが演劇のワークショップ!? マッサージと質疑応答だけだなんて!」
という声が聞こえてきそうだ。
しかし、これは僕の演劇ワークショップの初期メニューの肝になる項目である。

例えばマッサージ。
ただ漫然とするのではなく、
観察する・感じる・話す・聞く・よい加減を狙って集中する、などといった、
特別な技能を持っていなくても今まで生きてきた経験を使ってできる、
けれど全力でやるか手を抜くかで大きく違いが出ることに注意し、意識して行なう
(当然これらは、演劇に大いに求められる要素である)。

される側のテーマは以下のような項目。以下はその一部。
「自分の身体を知ること、感じること」
「その日の身体の状態に対して何かを感じていることを自覚すること」
「自分の欲しいことをシンプルに伝えること」
「どの程度言っていいものか・どう言えばいいかなどと思い悩まず、まずは言葉にして伝えてみること」
「身体の変化を味わうこと」
「自分の快/不快を見過ごさないこと」

一方する側にはこのようなテーマを与える。以下はその一部。
「相手の身体をよく観察すること」
「相手の言葉を聴くこと」
「自分が思ういい方法よりも、相手の欲しいことを優先する(自分の美学を相手に押し付けない)」
「相手の状態を感じ取り、よりよい加減で施術するよう気を注ぐこと」
「相手の状態はどんどん変わっていくので、それを見逃さないようにすること」
「わからないことは自分で思い悩まず、相手に聞いてみること」

「自分の身体を用いて、何かに関わる」
これはほぼすべての演劇に共通していることだ。
同時に俳優の勉強をしたいと集まってくる人たちが凄く軽視しがちなことでもあると思う。
何年も生きてきたんだからそんなの簡単だ、それより早く技術を教えてくれ、といったところか。
だが上記のテーマを「ちょうどそのときのよい加減」にするのは、突き詰めていくと結構難しいのだ
(当然これらは、演劇に大いに求められる要素である)。

今日のワークショップは上々のスタート。
いろいろ感じているし、他者に対しての働きかけと受け取りに力を注ごうとしている。
これから演技技術をつけていく過程で、
今日の素直さや真剣さが損なわれること無く磨かれていけるようにプログラムを進めていきたい。
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# by blancbecbbkyamada | 2008-02-02 15:58 | Trackback | Comments(0)

【最新情報】時間堂「三人姉妹」に出演します

■時間堂「三人姉妹」 
08年3月13日(木)~23日(日)
【脚本】アントン・チェーホフ 【翻訳】神西 清 【演出】黒澤 世莉
詳しい情報・稽古場ブログはこちら

チェーホフの作品は、
その愛すべき点は、
絶望に酔わず、
希望に溺れず、
あるがままの「現実」を受け入れて、
それでも生きて前へ進んでいこうという「覚悟」にある。

それは、絶望や希望という極端な幻想を信じるよりも、ずっとタフで気高いことだ。

チケット予約はこちらからお願いします!

【会場】王子小劇場 東京都北区王子1-14-4 地下1F
*JR京浜東北線・営団地下鉄南北線・都電荒川線「王子駅」 地下鉄4番出口を出て直進、
「一本堂」という薬屋の少し先、 「鑑定倶楽部」というお店の地下です。徒歩約3分。
地図はこちら

【タイムテーブル】
13日(木)19:00★   シネマプライスシアター →sold out!
14日(金)19:00★   シネマプライスシアター →sold out!
15日(土)14:00★■ シネマプライスシアター&ポストパフォーマンストーク →sold out!
16日(日)14:00★■ シネマプライスシアター&ポストパフォーマンストーク →sold out!

17日(月)19:00 →残席僅か。お早めに!
18日(火)14:00■ ポストパフォーマンストーク →残席僅か。お早めに!
19日(水)19:00
20日(木祝)14:00■ ポストパフォーマンストーク →sold out!
21日(金)19:00
22日(土)14:00
22日(土)19:00  →追加公演決定!
23日(日)14:00 →残席僅か。お早めに!
*★…「シネマプライスシアター」として、1,800円でご覧いただけます。
*■…ポストパフォーマンストーク(PPT)
PPTとは、演劇作品をつくる側と観る側をつなげる気軽なお話会のことです。
公演終演後、30分間程度を予定。参加費は無料です。

*開場は開演の30分前、受付開始は45分前です。
上演時間は3時間(休憩含む)を予定しております。

【チケット購入】
前売/当日 2,500円(全席自由)
シネマプライスシアター 1,800円
学生/北区在住者/シニア(60歳以上) 1,800円 *当日券のみ、要証明 

※上記当日券該当チケット(学生/北区在住者/シニア)の購入をお考えの方へ
よろしければ希望日の予約状況など、ちょっとお得な最新情報をお知らせします。
メールか、この日記の非公開コメントにて山田まで連絡先をお教え下さい。
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# by blancbecbbkyamada | 2008-02-01 23:44 | Comments(0)

活動履歴(舞台出演)

主な活動 (プロフィールはこちら) ワークショップなどの活動履歴はこちら

シェイクスピア、近松門左衛門、チェーホフ、イプセンといったスタンダードな作家の作品から
パフォーマンス色の強いアーティスティックな作品まで幅広く出演している。

2016~17
中野成樹+フランケンズ「えんげきは今日もドラマをライブするvol.1」(構成・演出:中野成樹)
中野成樹+フランケンズの短々とした仕事「カラカラ天気と五人の紳士」(作:別役実 演出:中野成樹)
RoMT「夏の夜の夢」(作:シェイクスピア 訳:河合祥一郎 演出:田野邦彦)
月刊ギィ・フォワシィ「椅子について」(作:ギィ・フォワシィ 訳:山本邦彦 演出:山田宏平 ※本邦初演)
「岸井戯曲を上演するvol.9 アラカルト」(「かり」を上演 作:岸井大輔 構成・演出:山田宏平)
日本劇作家協会 月いちリーディング「ヒヨコマメスープの味」(作:河田唱子)
邦楽ミュージカル「恋娘近松合戦」(作 中屋敷法仁 音楽 篠原真 演出 倉迫康史) 
よみしばい「エルマーのぼうけん」「おしいれのぼうけん」(構成・演出:倉迫康史)
など

2013~15
DULL-COLORED POP「夏目漱石とねこ」(作・演出:谷賢一)
「よみしばい あの頃の子どもたち」
捩子ぴじん「Urban Folk Entertaiment」プレパフォーマンス ソロリーディング
カトリ企画+iaku 紙風船から90年。岸田國士の今 「ある夫婦」(原作:岸田國士「ある夫婦の歴史」)
Theatre Polyphonic 忘年公演「CANDY WIFE」(作:モラル 演出:石丸さち子)
日本劇作家協会 月いちリーディング「シャワー」(作:矢内文章)
日本劇作家協会 月いちリーディング「あの子の飴玉」(作:坂本鈴)
3.14ch「宇宙船」(作・演出 ムランティン・タランティーノ)
邦楽ミュージカル「恋娘近松合戦」(作 中屋敷法仁 音楽 篠原真 演出 倉迫康史) 
ミュージカル「マドモアゼル・ギロティーヌ」(作 モスクワカヌ 音楽 伊藤靖浩 演出 田中圭介)  
音楽朗読劇「宮澤賢治のイーハトーボ」(演出 倉迫康史)
など

2011~12
邦楽ミュージカル「恋娘近松合戦」(作 中屋敷法仁 音楽 篠原真 演出 倉迫康史) 
ドイツ文化センター「船はもう来ない」(作・演出 N・M・シュトックマン 演出 寺尾惠仁)
時間堂「星の結び目」(作 吉田小夏 演出 黒澤世莉)
tpt「袴垂れはどこだ」(作 福田善之 演出 千葉哲也)
クロカワタナカ&Co.「ロミオ的な人とジュリエット」(作 黒川陽子 演出 田中圭介)
東京オレンジ インプロヴィゼーショナルシアター(演出 横山仁一)
即興ドキュメンタリー公演「インタビュー東京」(演出 絹川友梨)
など

2008~2010
山の手事情社 「タイタス・アンドロニカス」(作 W・シェイクスピア 演出 安田雅弘)
2009年、ヨーロッパ3大演劇祭のひとつであるシビウ演劇祭(ルーマニア)に参加。
「フェステバル史上最も優れた上演ベスト3」に挙げられる。

キレなかった14才りたーんず 柴幸男(現. ままごと)作品「少年B」(作・演出 柴幸男)
時間堂「三人姉妹」(作 A・チェーホフ 演出 黒澤世莉)
shelf 「私たち死んだものが目覚めたら」(作 イプセン 演出 矢野靖人)
アジア舞台芸術祭「お母さんの十八番」(作・演出 朴章烈《パク・チャンニュル》)
インプロワークス、東京オレンジ、趣向、世田谷パブリックシアタープロデュース、
小野寺修二、サラダボール、ポかリン記憶舎、時間堂、
など

~2007
山の手事情社「夏の夜の夢」「青い鳥」「傾城反魂香」「牡丹灯篭」「道成寺」など 
山の手事情社×ワルシャワ・ドラマ劇場共同制作「王女イヴォナ」
アートネットワーク・ジャパン 子どもに見せたい芝居「オズの魔法使い」「少年探偵団」など
東京国際芸術祭(現F/T)「冬の花火、春の枯葉」(原作 太宰治 演出 倉迫康史)
P4合同公演「FAIRY TALE」(作 平田オリザ 演出 安田雅弘)
ク・ナウカプロデュース、青年団+文学座、Ort-d.d、指輪ホテル、ユニークポイントなど

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# by blancbecbbkyamada | 2008-01-01 23:59 | 山田宏平プロフィール

活動履歴(ワークショップ、講義、その他)

プロフィールはこちら  舞台出演履歴はこちら

★ワークショップ

2014~2015
青山学院大学 社会情報学部 コミュニケーションプログラムでの授業
パフォーマンスキッズ・トーキョー 清瀬市立清明小学校「森は生きている」ワークショップ
東京都K小学校での学芸会作品づくりワークショップ
東京都F小学校での劇つくりワークショップ
H高校での演劇ワークショップ@高知県
久留米シティプラザ開設プレ事業 子どもワークショップ
16歳の仕事塾 チームコンセンサスワークショップ ファシリテーター@都内高校多数
某養護学校でのワークショップ@神奈川県
新潟県新潟市での演技ワークショップ
C.T.T sendai 月いちワークショップ
 
2011~13
C.T.T.sendai 月いちワークショップ ワークショップの様子はこちら  
16歳の仕事塾 チームコンセンサスワークショップ @某都立高校1年生
豊島区「読み聞かせボランティア養成講座」「読み聞かせ講座 心に響くドラマリーディング」 (2005年~12年)

パフォーマンスキッズ・トーキョー 稲城市立稲城第二小学校 学習発表会
演劇ジャンルではただ一人招聘され、メインアーティストとして2作品を演出、2作品を演出サポート(主催 東京都、東京文化発信プロジェクト、NPO法人芸術家と子どもたち) 

石川県教育委員会主催 高校生のコミュニケーション力向上のためのワークショップ(インプロワークス 絹川友梨さんと) (2011年・2012年・2013年)
5つの高校で10回実施。12月末の全国集計では、内定率が男子全国2位、女子は全国1位になったとのこと。

東京都私学小学校教員研修会(絹川友梨さんと)(2012年)

福井県高校演劇連盟主催 春季演劇研修会「演劇部のabc」ワークショップ(石本径代さんと)(2011年)

町田市立町田第一小学校 学芸会ワークショップ(文科省「次代を担う子どもの文化芸術体験事業」)(小林至さんたちと)(2012年)
豊島区立富士見台小学校 学芸会ワークショップ(芸術家と子どもたち「ASIAS」)
学校法人イルカ学園 宝島幼稚園 読み聞かせ(2012年)

Camo-Cafe ほぐしほぐされワークショップ   4~6月に3回実施。レポート
震災直後の固まったからだとこころをほぐすワークショップ(にしすがも創造舎)

~2010
豊島区立長崎小学校 学芸会演技指導&ワークショップ(芸術家と子どもたち「ASIAS」)7作品を指導
豊島区朝日小学校ワークショップ「音読を楽しむ」(芸術家と子どもたち「ASIAS」)
豊島区駒込第一保育園ワークショップ「劇体験 かめたろうと大王と子どもたち」(清水宏と共同で)(芸術家と子どもたち「ASIAS」)
豊島区立池袋第二小学校ワークショップ「気持ちを声にのせる」(芸術家と子どもたち「ASIAS」)
武蔵野市国際交流協会(MIA)教員ワークショップ「感じる!共感する!国際理解教育」
長岡市震災復興ワークショップ「ココロとカラダをほぐすワークショップ」
長岡リリックホール「半歩先へ進むためのワークショップ」

その他青山学院大学、洗足学園短期大学幼児教育保育科、目黒区立駒場幼稚園学童クラブ、北区立岩淵小学校(WSDワークショップ)、大田区立久が原小学校(WSDワークショップ)、杉並区立南伊豆健康学園(terraceワークショップ)あうるすぽっと+都立大塚ろう学校・NPO法人大塚クラブ協力事業 小野寺修二ワークショップ ショーイング、東京国際芸術祭コミュニケーションプログラム、筑波大学付属駒場中・高校主催 教育研究者ワークショップ、茨城県水戸市 など

★講義・授業・レッスン
洗足学園音楽大学ミュージカルコース 非常勤講師(2007年~)
演技レッスン、シーンスタディを担当

ENBUゼミ演劇クラス・映像俳優クラス 演技基礎レッスン講師
セゾンコミュニティカレッジ 演劇ワークショップ講師
文化学院演劇コース 演技基礎レッスン、戯曲読解講座講師

タレント事務所演技レッスン(CHARM★KIDS)、
劇団対象の演技ワークショップ(shelf、時間堂、安全品、ort-d.dなど)
耳の聴こえない俳優たちグループ「queens」のための演技ワークショップ
など

「俳優指導者養成ゼミ」2期メンバー
こまばアゴラ劇場「ワークショッププログラム開発のための研究講座」メンバー
ワークショップデザイナー育成プログラム(WSD) 青山学院大学4期修了

★その他
平成22年度茨城大学教育学部附属教育実践総合センター企画シンポジウム「対話の時代の表現教育 演劇によるコミュニケーション教育の可能性を探る」パネリスト

NHKラジオ深夜便「書く機械」(中村メイコ、江守徹との3人芝居)
J-WAVE サントリーシアターゼロアワー「長崎乱楽坂」
他ラジオドラマ出演多数

ミスタードーナツ、旭化成、カネタなどのTVCMに出演
ダイドードリンコ、松下電器、トーヨータイヤ、FM東京、パルコ、三菱自動車、福島トヨタなどのラジオCMに出演

NHK朝の連続テレビ小説「春よ来い」

ドイツ文化センター ドイツ同時代戯曲リーディング出演(2012)
豊島区リーディングフェスティバル ゲストとして朗読と講評(2011、2012) 
ほかリーディング、朗読、ナレーション出演多数

2002年 ヘブンアーティスト(東京都公認ストリートパフォーマー)資格取得
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# by blancbecbbkyamada | 2008-01-01 23:58 | 山田宏平プロフィール

演劇活動(主に俳優仕事とワークショップ仕事)に関するブログです。今とこれから(あとたまに甘い過去)について、不定期に更新します。
by blancbecbbkyamada
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