山田宏平の今とこれから

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学生たちへ

◎作品の、そして自分の役の持つ可能性を見つけ広げる作業を根気よく続けてください。

◎可能性のひとつは「もしかして◯◯かも」という言葉で表せるあれこれです。「こんな人だけど、ひょっとしたらここだけは違うのかも」とか「普段自分が使う『ありがとう』とこの役の人物が使ってる『ありがとう』は違うのかも」とか「今までここは相手を見ていたけど、(役の人物は)見ない(見たくない)かも」とか「ここは役の人物は浮かれてるからこんな意味不明なことを言っているのかも」とか。それらを見つけるために台本を繰り返し読み、ついた動きを何度も繰り返してみてください。自分以外の役のセリフや動きをやってみるのも、発見を産みやすかったりします。

◎可能性のもうひとつは「あ! いましっくりきた」とか「腑に落ちた」といった言葉で言い表せるあれこれです。これは今ある要素を精度高くやってみて初めてわかることが多いです。要素とは台本や楽譜や振付をもとに演出家や音楽監督や振付家からあたえられた「いま自分(の役)がやるべきこと」です。これを粗末に扱わないこと。磨いて磨いて磨くと、適当に演っていたときには見えなかったものや聴こえなかった音が姿を現したりします。そしてそれは、その役に必要なものだったりします。

◎「もしかしたら◯◯かも」は「ここ、今までと違ってこうしてもいいかもしれない」という豊かさにつながります。
「あ! いましっくりきた」は「ここ、今までいろいろやってたけど、これだけで充分かもしれない」というクリアさにつながります。

◎豊かさとクリアさを見つけるため、俳優は稽古場でチャレンジする資格があります。自分で背中を押せるといいですが、難しかったら少しずつ試してみるのもいいかもしれません。

以上、学生たちが目にして何か考えてくれたらなと思うことをつらつらと書きました。
自分の役や自分の場面を輝かせることは俳優の栄誉ではなく、職務だと思います。
明日も見守ります。がんばって。

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by blancbecbbkyamada | 2016-02-16 22:04 | Trackback | Comments(0)

演劇活動(主に俳優仕事とワークショップ仕事)に関するブログです。今とこれから(あとたまに甘い過去)について、不定期に更新します。
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