近況と意思表明
2017年 11月 26日
夏からここまで、なんだかんだと駆け抜けています。
主だった仕事をざっと記すと、
8月
岸井大輔さんの「書簡演劇」に参加。銀座某サロンと都内某団地で上演。
石川県教育委員会主催の自己表現ワークショップで県下の高校を巡回。7日間で200名を超える教員や生徒と、インプロの仕組みをつかったワークショップをしまくる。
中高生のためのミュージカル「SMILE the musical」演技指導。約50名の参加者と演劇しまくる。
9月
しまね文化振興財団に招かれてK小学校で演劇ワークショップを実施。
自分主催のワークショップを王子スタジオ1にて開催。
演大連のシアタースポーツに参加。五つの大学の50名を超える演劇学生たちとインプロしまくる。
ブランクラスでの「岸井戯曲を上演する 総集編」で「かり」を再演。
10月
俳優五人組のグループ「おっさんの会」で「拡大 おっさんの会」という、岸田國士戯曲の二人芝居をさまざまなゲストたちと対戦形式で読みまくるというイベントを開催。
仙台 月いちワークショップに招かれて3日間のワークショップを実施。
11月
自分主催のワークショップをしもきたEmuスタジオにて開催。
夏から打合せし10月から行なっていた都内K小学校での学芸会のための演劇ワークショップの全日程を終了(演目は劇団四季の「夢から覚めた夢」)。
写真は11月のワークショップより。
参加者たちが台本に対してイメージをぶわっと膨らませている(ように見える)一枚。
このほかにも洗足音大での演技授業、都内のいくつかの高校でのコミュニケーションワークショップ、カフェアドバイジングや個人レッスンなど
(大学で放課後に行なったものを含めると、行なった演劇アドバイジングの数は結構多かったです)。
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この夏秋の特徴は、主に三つ。
関わる人数が多く、かつ大きく異なる価値観をもつ人が共存する現場が多かったこと。
どの現場でも突然の変更が多く、今までになく対応力を試されたこと。
そして、どの現場でもひとりで作業したり判断したりする時間がとても多かったこと。
いろいろなことを見直す機会に恵まれました。
演技の組み立て方やら演技指導の組み立て方から、
なんていうか、愛情の持ち方まで。
この夏秋関わったひとたちをもっとリスペクトして、
もっと一緒に作品の魅力を引き出したかった。
愛情とマナーを持ちながら、もっといろいろなひとに踏み込んで仕事したかった。
「敢えて」対立するポジションをとったりせず、
「思いのままに」ベストを尽くす方法をみつければよかった。
10月の仙台 月いちワークショップより
「きく」というキーワードからたくさんの演技のひみつを引き出して、皆で試してみました。
そんな反省と後悔の原因は、愛情の欠落と妙な遠慮だったのではないかと、
思ったわけです。
どれもそれなりに充実した仕事だった分、もっといけたかもという悔しさと、
これで俺、限界だと思われたら悔しいぞという執念とが溢れてきて。
じゃあどうすればいいのか。どうすればベストに近づけるのか考えて、
で、最近ようやく出た仮の方針が、
「自分の気分に正直になりながら、精一杯機嫌よく生きる」こと。
ワークショップや演劇の仕事に置き換えると、
「自分の好きな方向にビビらずに進もうとしながらも、リスペクトを忘れず共に進もうとする」
です。
関わる「作品」の掘り下げも、
ファシリテーションや指導の対象を含めた「共犯者」の魅力の引き出しも、
その先にある「観客」が得られるはずのものを用意することも、
自分が見つけたこれ素敵だと思うという「お勧めポイント」を分かつことも、
諦めないし、手放さないで仕事する。
そういう意志をもって仕事していこうと思います。
考えすぎて私信の返信が遅くなったり、行動が遅れたり、
自分に直接関係ない出来事で心揺れて行動が鈍ったり、
いまもそんな面倒くささでいっぱいな僕ですが、
精一杯愛と誠実さのある仕事を心がけます。
どうか呼んでやってください。
観に来てやってください。
付き合ってやってください。
そんな僕が全力をそそぐ次の作品が、これです。
杜の都の演劇祭参加
山田宏平 不思議なソロリーディング「ぶりかえし」
作:マルセル・エメ 訳:露崎俊和 構成・演出:山田宏平
12/7(木)~9(土)ANTIQUE&CAFÉ TiTi(ティティ)
詳細・予約はこちら
18歳の女性から老人まで、すべての役をひとりで演じます。
耳で味わって楽しめる作品です。ご一緒にティティの美味しいコーヒーやホットサンドも楽しんでいただきたいです。仙台近郊のかた、仙台近郊にお知り合いのいらっしゃるかた、ぜひこの作品に会いにいらしてくださいませ。
by blancbecbbkyamada
| 2017-11-26 20:04