山田宏平の今とこれから

【ご報告】山の手事情社から独立しました

ご報告です(少し長くなります)。

今年いっぱい(つまり、今日)をもって、
劇団山の手事情社から独立することになりました。

観劇好きのラグビー少年だった僕が、
吉祥寺の劇場で出会った、
凄い身体のキレと、エッジの効いた演技と、
鋭いけどユーモアのあるアイデアと、変幻自在のエネルギーに満ちた劇団。
それが、山の手事情社でした。

運良くオーディションに受かり、メンバーになってから様々なことを教わりました。
そのなかのひとつ、
若手の頃の稽古場で、主宰の安田さんから日々言われていた言葉が、
「自分の演劇論を持て」
でした。

最初は俳優としてどう演じるかぐらいに捉えていたこの言葉が、
歳月を経るうちにどんどん僕の中で育ち、
やがて、
「ひとりの社会人として、どう演劇と社会の人々を繋げばいいのか」
を考えながら生きていく方向に僕を導いていく道標となっていきました。

自分にとって演劇とは何を指すのか。
自分からみて、社会の様々なところに必要な「演劇」とは何か。
世の中にあったらいいなと思う「演劇的な時間」「演劇的な関係」って何だろう。
そんなことを考えて活動していくうち、
僕の考える演劇と、山の手事情社の志向し実践する演劇は、
少し別のものになっていきました。

僕が入り、いろいろなことを学んだこの劇団は、
僕にとって大学のような場所だったと思います。
卒業後も大学院に残り、研究室に残り、一生いることも許される場所。
だけれどここで学んだこと、得た経験、育った考えを、
もっと広い範囲で、いろいろな人々に対して使いたい。
いや、使わないといけない。
そう思い、ある時期からは自立に向けて試行錯誤を始めました。

ここ数年は洗足音大などでの俳優指導や、
教育機関でのワークショップ、
舞台やリーディングなど外部公演での活動に軸足を置き、
劇団公演に出ない劇団員として演劇に携わってきました。

そうして様々な活動を経る中で、ようやく、
ひとりの演劇家として生きていく覚悟と、
独立後も生まれ育った母体(山の手)と温かい関係を築ける素地ができたと感じ、
退団を相談。快諾いただきました。

劇団の性質上、劇団から僕の退団に対してコメントが出ることはないので、
この場に書きました。

これからはひとりの演劇家 山田宏平として、
より一層励んでいきます。
活動はここ数年のものと大して変わらないと思いますが、
所属を失うというのはやはり、心細いです。
より一層のお付き合いをよろしくお願いいたします。

あと、山の手事情社のこれからも僕ともども、どうぞ温かく見守って下さいませ。
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by blancbecbbkyamada | 2013-12-31 02:02 | Trackback | Comments(2)
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Commented by ぴよちゃん at 2013-12-31 21:33 x
私が山田さんを初めて拝見したのはおよそ15年前の山の手事情社の公演でした。その場ですぐファンになり、公演に通っていたのを懐かしく思います。フリーの活動にも出来る限り拝見させて頂いています。山の手での姿を拝見出来なくなるなるのは少し寂しいですが、ファンとしてこれからも応援させて頂きたく存じます。今後のさらなるご活躍をお祈りしています。
よいお年を!
Commented by blancbecbbkyamada at 2014-01-17 23:40
>ぴよちゃんさん
お返事すっかり遅くなってしまいました。コメント励みになります。
15年前! ちょうど劇団以外の活動を始めた頃です。そこからの道のりを見届けていただいているかと思うと…とてもありがたいです。
これからもどうぞよろしくお願いいたします!

演劇活動(主に俳優仕事とワークショップ仕事)に関するブログです。今とこれから(あとたまに甘い過去)について、不定期に更新します。
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